平凡なことを積み重ねて特別な結果を残す——書評「「イチローの成功習慣」に学ぶ」

書評

こんにちは、木崎 誠です。

以下書籍について、書評を記録いたします。

  • 著者:児玉 光雄
  • 出版社:サンマーク出版
  • 発売日 : 2010/6/21
  • 装丁:単行本(206ページ)
  • ISBN-10:4763130463
  • ISBN-13:978-4763130464

「イチローの成功習慣」に学ぶ(Amazonへ)

習慣を身につけるとどうなるか。
その成功例として身近なのは、メジャーリーグで活躍したイチロー選手です。

バットの素振りという、バッターにとって基礎的ゆえに重要な練習でありながら、単調でつまらない練習を、子供の頃から誰より行ってきているそうです。

本人が「素振りはつまらない」という発言をしていますが、バッターにとっては重要な練習をしっかりとやりきる。

こうした平凡なことを誰にも真似できないくらい積み重ねた結果が、数々の大記録を打ち立てたイチローという選手なのです。

習慣が成功につながる一例として最適な方だと思います。

個人的ベストフレーズ

考える労力を惜しむと、前に進むことを止めてしまうことになります。

出典:児玉 光雄『「イチローの成功習慣」に学ぶ』(Amazonへ)

ただ漫然と過ごすだけではなにも好転しません。

どうすれば最高の結果を残せるのか、そのために必要な準備はなにか。
もうやりきった、失敗しても文句はないといえるまで全ての準備はしたか。
失敗の原因は何か、失敗から学ぶことは何か。

こうした深い思考の積み重ねによって、自身の最高のパフォーマンスを発揮できるように日々心身をメンテナンスしているとのことです。

本書からの学び

本書で得た学びと、そう思った根拠を3つ挙げます。

学び
  • 人との競争に勝つことよりも、「パーソナルベスト(最高の自分)」を目指す。
  • やれることを手抜きせずにきちんとやり続けることが特別な結果につながる。
  • 迷ったときに戻る自分なりの基本の形=型を作る。
学びの根拠
  1. 自己実現欲求という、他人の評価とは無関係に「あるべき自分」を求める内発的な目標達成への意欲こそが、最高のモチベーションの源になる。
  2. やる気があろうとなかろうと、やれること・やるべきことをいつものようにこなすこと。
    その積み重ねが人を大きく成長させる。
  3. 型という自分の形がない人ほどブレやすく自分を見失いやすい。
    すなわち不安に陥りやすい。

学びを活かすための行動

本書から得た学びを活かすための行動方針と、具体的内容を挙げます。

行動方針
  • 他の評価ではなく自分の評価を軸に、最高の自分を目指す。
  • やると決めたこと、やるべきことをしっかりとやりきる。
  • 物事に対して自分なりの仮説をもって取り組む。
具体的な行動内容
  • 取り組むことを続けて達成した結果の自分をできる限り具体的に想像する。
  • 考える時間と行動する時間を分けて、それぞれやると決めたことをやりきる。
  • 自分なりに取り組む手順を決め、実践し、結果を評価して調整する。これを繰り返す。

まとめ

学びと行動のまとめ
  • 「最高の自分はどうやっているか」を想像して仮説を作り、行動し続けることで前に進める。
  • 最高の自分に向けて近づくための行動を自分なりに定義して、都度反省と調整を行うサイクルを積み重ねる。

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