挫折してしまう人は完璧よりも手軽な完成を目指すことがおすすめ

こんにちは。木崎 誠です。

生活をしていると、なにかをしよう、もっと良くしたい、という考えから、目標を決めて行動することがあります。

例えば、以下の目標が一般的かと思います。

  • 転職したい
  • もっとスキルアップしたい
  • 好きなことをもっと上達したい、楽しみたい
  • 本を読みたい

目標について考えるとき、手軽にネットで検索できる現代では、「ほかの人はどうやっているのだろう」と、すぐに調べることができます。

そしてうまくいった人の例を見て、自分もやってみようと意気込み、実際に取り組む。
しかし、この行動を起こす段階、継続する段階で多くの人が挫折していきます。

今回はその理由の一端を考えてみました。

ネットの情報は成功事例のうまくいった部分がほとんど

自分が決めた目標について検索すると、多くの人が成功していることを発信していることに気づけます。

こうすればできた、最初にあれをするのが肝心、ポイントはこれ…。
正しさはともかく、個々人の成功理由を発信しています。

成功事例から学び、それを活かして自身の成功確率を高めるのは有効な手段です。
しかし、ここでもう一つ考えるべき観点があります。

それは自分自身のエネルギー量です。
目標について使うことができる時間や体力、意志力などを意味しています。

成功した人の情報を複数調べ、自分なりに戦略を立て、行動に移す。
この時に自分のエネルギー量を考えないと、自分のキャパシティを超えた行動量になってしまいます。

成功例を発信している人は一日に100エネルギーをかけていた場合、
自分のエネルギーが同量以上あれば行動は成功するかもしれません。

もしここで、自分のエネルギーが90しかない場合、足りない分の無理がどこかで現れます。

その無理は、進捗や品質の悪さといった形になる可能性があります。
本来期待していた結果よりも悪い現状は、人のやる気を大きく削いでしまいます。

やる気を何度も削がれると、普通であれば行動を継続することなんてできません。
残念ながら、挫折してしまうでしょう。

挫折をできる限り避ける仕組みを作る

無理な計画による挫折は、恥ずかしながら僕自身何度も陥ってしまっていました。

成功した人の発信を見て、「自分も頑張ろう、やってみせる!」と意気込み、自分を追い込むように多くの行動を計画し、張り切って取り組む。

無理な計画が災いし、かけた努力に対して釣り合わないと感じる結果。

自分で自分を失敗に追い込んでしまっていたのです。

ここで僕は気づきました。
最初から成功した人たちのように多くを頑張ることはできないのだと。
自分はまだまだ低いレベルで、自分に過度の期待を寄せてしまっていたのだと。

「成功事例の発信をしている人」をもう少し細かく考えてみると、何かを学び、成果物をアウトプットして、その結果や手法の情報発信までしている人です。

これから学んで行動していこうという立場からすると、雲の上のような行動力を持った方々です。

そんなレベルの高い人と同じ行動を最初からやろうとしても、多くの人は頑張りきれないでしょう。

「僕はできた!」という人は、元々とても高い行動力と強い意志を持っている人です。
もしくは上手に仕組化して取り組むことができた人です。

僕には行動力や意志力が足りませんでした。

そこで、挫折しないような仕組みを作ったほうがいい、という結論に至りました。

挫折しない地道な仕組み

仕組み、というと大げさかもしれません。
とてもシンプルな取り組みです。

自分に大きなハードルを課さず、挫折しないようにする。
これに終始します。

おおまかなポイントは以下となります。

  1. 目標(なにをしたいか、どうなりたいか)を言葉にする
  2. 目標を達成するために必要なスキルなどの情報を調べる
  3. 簡単にできそうなゴールを決める
  4. 一回ごとの小さな行動目標を決める

順番に解説していきます。

目標(なにをしたいか、どうなりたいか)を言葉にする

まずなにをしたいのかを決めないと行動しようがありません。

成功事例など、なにかしらの情報を検索する時点でおおまかなキーワードは判明しているかと思います。

ここでは、最近はやりの「エンジニアに転職したい」という目標を例に考えていきます。

目標を達成するために必要なスキルなどの情報を調べる

エンジニアになるためにどんなことを学べばいいのか、必要なスキルは何かを調査します。

転職する際には自分で作った成果物、ポートフォリオというものが必要らしい。
そのためにはプログラミングを学ぶ必要がある。
なりたいエンジニアでは〇〇というプログラミング言語がおすすめらしい。
ポートフォリオを見てもらうにはネットに公開しなければいけないから、そのための知識である□□も必要だ。
新しい技術をしっかり使えると高評価みたいだ。△△も学んでみよう。
〇〇と□□と△△を活かして、なにか作品を作るぞ!

このような流れで、転職という目標に必要な学習内容に目星をつけます。

簡単にできそうなゴールを決める

目標達成に向けた全体像がなんとなく分かったら、その大半をいったん忘れましょう。

先ほどのように「〇〇と□□と△△」が必要なら、〇〇だけで実現できるような、小さな目標を設定します。

最初から大きな目標を考えず、長くても一週間くらいで達成できそうな簡単な目標にまで分解してしまうのです。

あまり遠くを見ないで、まずは小さくゴールを設定し、一歩踏み出すこと。
大きな目標であればあるほど長い時間をかける必要があるので、最初は行動することがおっくうにならないように、手近な目標がおすすめです。

最初から完璧な結果を求めず、まずはいったん完成してみること。
完成したことがあるかどうか、は意欲に大きく影響します。

一回ごとの小さな行動目標を決める

簡単な目標を決めたら実際に行動開始です。

しかし人間は新しいことを始めるのが苦手な生き物です。
さらに挫折経験がある人は意志力が弱り切っていることもあります。

無理は禁物、地道に着実に進むことを念頭に置きましょう。
短期間頑張って100の進捗を生むより、1日に1でも進捗を生んで、100日以上継続する。
いつか巻き返せる、挫折するよりはるかにましだ、と開きなおすことが重要です。

そのために、1日ごとの目標は挫折するほうが難しいレベルにしましょう。
プログラミングの勉強をするなら、「1行プログラムコードを書く」という具合です。

笑ってしまうレベルかもしれませんが、それでも目標達成は達成です。
1日1行コードが書くことが1週間続けられたら、翌週は2行に挑戦しましょう。
それもうまくいったら3行です。

もし3行書けない日があったら、もう1週間3行に挑戦しましょう。
地道に焦らず、ゆっくりとハードルを高くしていくのです。

まだ行動したての自分に優しく、無理をさせず、ゆっくりとやる気を育てていく感覚です。

挫折が怖い、挫折続きで自信を無くしてしまう、というときは、急がば回れの精神で、無理なく小さく行動し始めてみることがおすすめです。

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